マスターピース・オブ・ドローンシンセ

自分のブログ記事で年月が経っているにも関わらず人気なものに、
「ドローンシンセのススメ」があります。http://rudeloops.jp/wp/archives/2256
それもそのはず、
ドローンシンセについて書かれたWEBサイトが他にほとんど無いからでありますが、
アタシは今でも「完璧で究極のドローンシンセ」を探し続けています。

◯ドローンシンセとは

端的かつ乱暴に説明すると、単一の高さの音を出しっ放しにする「持続音だけの」シンセです。
そこにLFOやら何やらの変調を加えて摩訶不思議でスペイシー&スパイシーな音にしていくもの。
アンビエンティなライブセットに加えるもよし、涅槃にダイブする瞑想に使うもよし、
割と使い勝手の良いシンセなんです。

動画などを観ても「なんだこれ?」と思うかもしれませんが、
実際に自分の手でツマミをコネコネいじるうちに脳汁が溢れてきます。

コスパだとかタイパだとか気にする人からすれば、
「MakeNoiseとかサブハモでいいじゃん。ドローンにもなるし」
と思われるでしょうが、やはりドローン専用機にはロマンがあります。

さて今まで色々とドローン沼にハマってきたアタクシですが、
至高のドローンシンセとはどんな物かと考えてみました。

・変調するポイント(=ツマミ)がたくさんあること
・セミモジュラーなら尚良し
・エフェクトをそなえていること
・それでいて持ち運びに苦にならない
・ヘッドフォン端子
・電池駆動

ここら辺が挙げられますね。ユーロラックモジュールより単体の方が良いです。
両方使えれば申し分なし。
割と近いものが発売されているので紹介します。

 

◯Stylophone CPM DS-2

あのペンでタッチするシンセ、スタイロフォンからのドローンシンセです。
筐体を外せばユーロラックとして使う事もでき、ジャックも幾つかあります。
アナログオシレーター二つ、ディレイとリバーブまで完備。スピーカー内蔵。

デザイン的にあのスタイロフォンみたいなクラシカルなテイストだったら良かったのにな〜。
若干モダンなデザインしてますよね。

おねだん5万円。

◯Maneco Labs GRONE DRONE SYNTH

こちらはユーロラック専用。26HPです。395ドルします。
あはりアナログオシレーターにMS-20のVCF、Mutable InstrumentsのCloudsを内蔵したものです。
ほかにもノイズ、LFOを備えています。
何と言ってもこのパンチの効いたビジュアル。最高です。
この萌え萌え美少女に惚れ込んでしばらく使っていました。

目が光るぜ!

個人的な難点はCloudsの操作が苦手だってこと。Clouds大丈夫な人にはお勧めです。
今オレがメルカリに出してる。買ってね。

これを4msのPods26に入れて使うのもオツなものです。

◯HOME BAKE Instruments DRONES MAX

https://home-bake-instruments.localinfo.jp/posts/53539800/

同社のARPSを気に入って使ってますが、コイツも気になってた一つ。
こちらはスタンドアロンでジャックも無いけど、ツマミたくさん!お値段お手頃!

アナログではなくウェーブテーブルシンセです。
3つのオシレーターとフィルターがあり、それらを2つのLFOで変調します。
その後にはディレイ、リバーブ、クラッシャーなどのエフェクト搭載。

電源はUSB-C。電池内蔵ではないもののバッテリーも使えます。

筐体設計が面白く、シンセ本体は上の基板(!)で中は空洞なんですよ。
もしかしたらこの中にバッテリー仕込めるかもしれない。

HOME BAKE Instrumentsは日本の個人(だと思う)ビルダーで、メルカリから購入出来ます。
またマシンライブ・ワークショップでお馴染み柴崎modにも在庫あります。

37000円(くらい?)。

◯そんで今回はStylophone CPM DS-2。


動画をチェックする限りではStylophone CPM DS-2が一番イイ音してると思い購入しました。
デザインがもう少しクラシカルだと嬉しかったけど、これはこれで分かりやすいから嫌いじゃないです。

アナログオシレーターとフィルターが二つずつ、LFOが一つ、ディレイとリバーブといった構成です。
しかも乾電池駆動!ユーロラック換装OK!これぞ理想的なドローンシンセ。


裏側はまんまvolca。
難点を言えばイマイチモダンすぎるデザイン。ロマン足りません。
ツマミの質感も安っぽく5万円のプロダクトには思えません。
元々スタイロフォンは玩具っぽいプロダクトだから仕方ないけどね。
嫌いじゃないけど、もっとカッコつけて欲しかったな。


LFOの使い勝手が良さげ。
RESETにゲートなりトリガーなりを入れればリセットされる模様。
つまり外部クロック入れればテンポ同期出来るLFOに!
波形もたくさんあるしアッテヌバーターもある。

◯オススメしたいドローン

この3種類の中では、
見た目のインパクトでGRONE、ウェーブテーブルオシレーターで波形沢山なのがDRONES MAX、
アナログならではの音の良さとLFOの分かり易さ、電池駆動でCPM DS-2といったところでしょうか。
ま、どれ選んでもドローン音しか出ないんで深く考える事ないっすよ!

◯まとめ

前回のドローン記事の頃はそもそも専用機のラインナップが少なかったり、あまり国内流通もしておらずでしたが、
今回紹介する3機種はどれもオススメできるものですので、メルカリでオレの買ってw

 

 

おすすめ