最強MIDIコンLaunchControlXL3

昔からMIDIコンにはコダワリがありまして、
PCDJ時代TRAKTORに繋げるMIDIコンをアレコレ試したりもしてました。
TRAKTORボタンやツマミを一つ一つ配置するのが面倒で面倒で。
たぶん1台のコントローラーを設定するのにまる一日はかかっていたかと思います。

現在もモジュラーでないシンセ等に繋げられるMIDIコンがあるなら色々繋げて試しちゃいます。
最近はUSBを繋げられるハードシンセも増えてきているので、選択の幅が広がってきました。
DIN MIDIが付いているMIDIコンってナカナカ無いですからね。

さてこれらに繋ぐMIDIコンは断然フェーダータイプです。
複数トラックがある物であれば各トラックの音量調整が出来るので必ずソコを中心に考えます。
ツマミでも良いじゃん、と思うかもしれないけどアタシDJ崩れですからやはりフェーダーなんスよ。

◯MIDIコンの接続種類

まぁ基本的な話なんだけど一応説明しておきます。
過去記事でも書いておりますので詳しく知りたい方はどうぞ。
http://rudeloops.jp/wp/archives/3057

・USB-MIDI

MIDIコンだと一番多いのがUSB-B端子を備えた物ですよね。
本来パソコンと繋ぐもので下二つの端子とは互換性が低い(専用の機器が必要)けど、
最近ではdrumlougeやMPCなどUSB-A端子を備えた機種も増えつつあります。
USB-A端子(と一部C端子)は電源供給可能なので、MIDIコン側に電源は要りません。

・DIN-MIDI

元祖MIDI端子。ハードシンセにはこれが付いていれば安心ですね。
ただDIN端子あるMIDIコンは種類が少なく昔から絶滅寸前です。
個人輸入して買うようなものなどが多いです。

・TRS-MIDI

変換ケーブルがあればDIN端子と互換可能で、
TRS同士の接続であれば3.5mmステレオケーブルでイケちゃいます。
但し「TRS MIDI Type A」と「Type B」と二種類あり、端子の信号が逆です。
今はほとんどがType Aですが、TRS-MIDI黎明期の機材にType Bがあったりします。

 

最近買ったor所有するMIDIコン

前回記事のTorso S-4の為にMIDIコンを探してまして、
S-4は給電可能なUSB-C端子とTRS-MIDIを備えております。
またS-4は現在のファームウェアでもMIDI周りの未実装が多く、
完全対応はアップデート待ちです。マニュアルに明記していても未実装なんてのもあるし。

 

・KORG nanoKontrol Studio


USB-MIDI,Bluetooth-MIDI
手頃な価格で作りもチープ。USB端子がmicroBなのが気に入らない。
だけど電池駆動が可能(単4×2)。結局捨てられずにいます。
USB-MIDIでは唯一S-4でも動きました(何故かはわからない)。

・Intech Studio PBF4


磁石で複数のコントローラーを繋いで使える凄い奴。
一つ一つは 10cm四方よコンパクトだしプロダクトとして秀逸。
4本フェーダーのPBF4を二つ持ってます。

難点はエディタソフトのUIが独特で慣れるまで苦労すること。
結局S-4では動かない(S-4側が悪いんだけどね)。

・Novation Launch Control XL mk2


一瞬所有しました。
型落ち品ではあるけど、ツマミがセンタークリック式のボリュームなのが気に入って
Mk3を差し置いて敢えて購入しました(中古だけどね)。
ボタンの押し心地なんかもコチラの方が良い。

そう思ったらS-4で動かねぇでやんの。
即売りに出した。

・Novation Launch Control XL3


エンドレスエンコーダーとボタンの押し心地が悪くて一度はスルーしたけど、
「結局コレしかないんか・・」と思いシブシブ購入。なんてったってDIN-MIDIが付いてる!
S-4はDIN-MIDI接続の方が安定するようだ。お店で試して貰ったもん。

 

◯で、XL3のレビューとマッピング

最近流行りのミニマルデザイン(おれは好きじゃない。でもS-4にはよく似合う)で、
そのデザインの為に使い勝手を犠牲にしてるところもあります。

ダメなところから挙げていきます。
なによりもエンドレスエンコーダー。
Mk2みたいな普通ツマミにしろ!って言いたいけど、DAWソフトにはコッチの方が合うもんね。
回すトルクにはそこそこ重さがあって安っぽさは感じないが、ツルっツルのツマミは辞めろ!
下にある16のボタンのストロークが浅く、プレイ中にはあまり使いたくない。
左に並んでるボタンも同じだけど、そこは割当設定できないから別にいいや。

 

それ以外は最強のMIDIコンなのではなかろうか、と思います。

自分のケースだとS-4にはDINから繋ぎUSBはパソコンに挿して行ってます。
こうすると試しながら編集できるので便利です。
S-4本体から給電できるのでライブ本番ではUSBから電源、DINからMIDI信号を送ってます。
XL3本体の設定で「DINだけ」「USBだけ」「両方」と選択出来るのも良いですね。

まずエディタソフトがシンプルかつ秀逸。
昔はnovation製品は機材のシリアル番号を登録しないとソフトを落とせない面倒な仕様だったけど、
今はブラウザで出来る上にデザインの同じソフトも用意されてます。

該当機種を選んで左ペインの一番上には自分の登録したマッピング、
その下には主要ソフト/ハードのマッピングがあります。マッピング面倒な人にも優しい。

右ペインには選択した操作子の情報を編集できます。
嬉しいのは操作子情報の名前を決められる。これで混乱を避けられます。
またLEDの色も選べるよ。

CCの値をminとmaxで数値指定できます。
小さい範囲にしたい時は写真のように64-50にしたり、
真逆の動きをさせたい時は0と127を反対にします。

マッピングが終わったらXL3に情報を送ってセーブ。
この作業慣れている人でもマメにセーブした方が良いですよ。
最初にLEDをOFFにして、設定が決まった所からLEDの色を付けていく、のも良いです。

◯Torso S-4との接続例

意外とユーザーの多いS-4。
親しい友人の間にも4.5人いるし、Twitterのフォロワーさんでも繋がっていますので、
XL3をオススメしたいのを兼ねて設定例を紹介します。

なおS-4のファームウェアは2.0.1。MIDI周りは未実装な所も多いので暫定的なマッピングです。

8つの操作子を左半分トラック1-4、右半分も1-4とし、
ツマミは特に効果のあるパラメーターを探して割り当てました。

フィルターのカットオフは普段最大なのでminとmaxを逆にし、
マテリアルのスピードは小さく動けば良いので64-50にして-12STに動けば良いとしてます。

16ボタンは使ってません。

 

◯まとめ

はじめ不満があったけど、様々なハードウェアにも対応する最強のMIDIコンです。
S-4とXL3のコンビは極上の相性。互いにミニマルデザインなのも良いですね。
S-4に限らず、ハードシンセでMIDIコンを探してる人にはオススメです。
DigitaktとかOCTATRACKとかね。

 

 

 

 

 

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