ツマミ偏愛のススメ
男の子はツマミとかメーターとかトグルスイッチが沢山ある機械が大好きです。
特に宮﨑駿や鳥山明のメカイラストにキンタマ鷲掴みされた世代にはタマラないでしょう。
iPhoneやスマホのタッチパネルが当たり前になった時代だからこそ、
こういう物理スイッチの類にソソられるんじゃないでしょうかね。
もっともココに快楽を覚えたら女子供にゃ見向きもされなくなるけどな。
周りがモテなくなれば自分が相対的に有利になると見込んでのレビューです。
◯ツマミを交換しよう
手持ちのシンセやDJミキサーのツマミを交換して、
デザイン的に、操作感的に自分の好みに仕上げるのは非常に面白いものです。
或いはデフォルトのツマミが使いづらいので替えたい、なんて方も多いようです。
例えばKORGのminilouge/monolouge、MackieのVLZ4シリーズなんかは評判悪いですよねw
ツルツルで指が滑るんですよ。KORGのに至っては指す方向が見えづらいし。
実用性を殺した意匠だけのデザインには好感もてません。
とりあえず引っこ抜いてみて、軸の形を確認してみましょう。
◯ツマミ交換での要注意ポイント
1個¥50から高級品でも¥300円くらいで購入できますが、
軸径や切欠き方向が同一でも合わないツマミがあるのが問題。
そこで面倒でも必ず「最初はお試しに1個だけ買う」事をお勧めします。
面倒だからといって必要数量を全部購入した挙句に取り付け不可だった、
なんてアホな話はよくあります。
はい。
一つ白状すると、自宅の机の引き出しにボツツマミ100〜200個埋まっています。
なので絶対に試してね。
50個買ったけど合わねぇからオマエのせいだ、なんて言わないでね。
あと、市販のツマミはネジ止め式がほとんどなんだけど、
そのネジを回す道具がバラバラだったりします。
マイナスの精密ドライバー、1mmと1.5mmの六角レンチは用意しときましょう。
◯取り付け方法とシャフト別で分けるツマミの種類
ツマミを挿すボリュームの軸は、軸径が6mmと6.35mmの物がほとんどです。
が、規格として定められているワケじゃないので、
100%互換とは言い切れないので要注意。
たまに「6.1mm用」と表記されているツマミがありますが、
概ね6mm用と同じだと思って大丈夫です。概ね、な。
形はツルツルの丸い物、
ギザギザ(ローレット加工)がついたもの、
切欠きがある【D型シャフト】などがあります。
・固定方法
固定方法はブスっと挿すだけのもの、挿した後でネジで固定するタイプがあります。
市販品のツマミは大抵ネジ止め式で、Dシャフトの平べったい部分にネジがあたるような構造になってます。
もちろん丸軸でもネジで固定できますよ。
・軸径の違い
6.3mm、又は6.35mmの方は要は「1/4インチ」。
インチタイプと謳っている軸もコレの事です。
ペダルエフェクターやユーロラックに多いよ。
その他はだいたい6mm(或いは6.1mm)なようです。
・Dシャフトの角度
ここで厄介なのがD型シャフト。
空回り防止の為にされている加工ではありますが、
メーカーや機種ごとに切欠きの向きが変わってくるので要注意。
・0°
ツマミの指す向きに対して背中に切欠きがあるタイプ。
今までバラしたツマミの6.7割はコレ。
・90°
パイオニアやアレ匕のDJミキサーで採用されているそうです。
・180°
これはほとんど皆無なんだけど、
MFBのTanzbarがこの角度だったような気がする。
・270°
何故かPAミキサーはほぼこの角度。
◯ツマミを買いに行こう
ネット通販にも色々と販売されてますが、
大事なインターフェイスですから実店舗で触って確認するのが変態紳士のあるべき姿勢でしょう。
電子部品の販売店か、DJ機材ショップ、ギターエフェクターのパーツ屋さんに売ってます。
自分がよく利用する秋葉原のツマミ屋さんを紹介します。
・千石電商
http://www.sengoku.co.jp/
一般的な電子部品と共にエフェクター用のパーツを扱っているので、
種類はかなり豊富です。
商品の配置替えが激しく何処に売ってるか毎回店員サンに訊かなきゃならない。
・マルツ秋葉原本店
https://www.marutsu.co.jp/pc/static/shop/akihabara
ソフマップシンセ屋の裏あたりにある比較的大きなお店。
高級感のあるアルミ製ツマミを沢山取り扱っています。
・門田無線
http://www.monta-musen.com/
オヤイデ電気の向かい、ラジオデパート3Fにあります。
ピュアオーディオ向けのパーツが揃っていて、
レトロなデザインのツマミが多いです。
・桜屋電気
http://www.sakurayadenkiten.com/
同じくラジオセンターの2Fにあるエフェクター部品専門店。
・aitendo
http://www.aitendo.com/
安い。とにかく安い。質はそれなりだけど1個¥50で買えます。
大量に欲しい方は要チェック。いやほんと質はそれなりだけど。
ネットショップではこちらがお勧め
・Shinya’s Studio
http://store.shinya-s-studio.com/
UREIのビンテージコンプのクローンモデルなど、
ハンドメイドの録音機材を制作販売しているショップ。
NEVEモデルなど他には無いマニアックなツマミを扱っています。
Ginga Drops
http://gingadrops.jp/knob.html
ギターエフェクター用のパーツショップ。
オーソドックスかつ色の種類が豊富。
◯おすすめツマミ
LEX FT-20S
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/19244/
クラシカルなデザインで、突起が大きく目視をせずにも位置が分かり易いのが特徴。
残念ながら生産元が倒産してしまったようで、デッドストック品です。
レックスのツマミはいいデザインの物が多いんですよね。
CHROMA CAP
http://www.stokyo.com/jpn/prod/43-dj/100-chroma.html
DJミキサー用として開発されたラバー製のツマミ。
モダンなデザインの機材に似合うと思います。
Dシャフト0°と90°があるそうで。
DJ用と謳っているだけあってまず滑らない。実用面では最高峰のツマミです。
・グロメット(タカチNG-79-A)
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=7A6C-DBJA
volcaやSQ-1など、KORGの光る細軸ツマミにはコレ!
・Linkman 11X12HTS
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/69526/
マルツで販売しているアルミ製の細めなツマミ。サイズも色々あるよ。
高級感と回しやすさは抜群。
但しDJブース等の暗い店内では照明の反射をしやすく視認性はあんまり良くない。
・Neve Marconi Type Knob
http://store.shinya-s-studio.com/ca10/22/p3-r-s/
ビンテージ機材として名高いNEVE1073のレプリカツマミ。
他にもレトロで格好いいツマミを扱っています。
・YAMAHAのミキサーMGシリーズのツマミ
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/mixers/mg_xu/
YAMAHA、Mackie、ベリ、アレヒなどほとんどのPAミキサーは270°Dシャフト。
残念ながら市販品は使えません。純正品を注文して流用するしか無いんですが、
現行のYAMAHA MGシリーズのツマミが視認性、操作感共に一番です。
メーカーサポートに問い合わせるか、大手楽器店で注文する事が出来ます。
値段はごめん、忘れた。
◯まとめ
そもそも自分のようなヨコシマなDJ崩れは、
ツマミを回す為に音楽を続けているようなものです。
マウスやタッチパネルでは決して得られない、
鍵盤や弦とも違うカタルシスがツマミを始めトグルスイッチやボタンにあるんですよ。
未体験な方も是非堪能してみて下さい。
また追伸ですが、
現在計画中の「電子楽器/DJ機器の制作改造と筺体試作販売業」、
屋号を当記事タイトルと同じ「KONB HOLICS(ノブホリックス)」としました。
rudeloopsはチンピラくさ過ぎるので却下です。
まだまだ公に売れる商品は無いけれど、水面下で着々と進めています。
プロダクトに共通するデザインモチーフを
1920年代アールデコ、昭和レトロモダンあたりから取り入れて、
レトロなメカフェチがヨダレを垂らすような商品展開を目指していきます。
今後とも温かい目で観て頂ければ幸いです。