シンセサイザーのモテる道

DJにしろミュージシャンにしろ技量の良し悪しは別にして、
自己顕示欲のカタマリみたいな人種が多い事は言うまでもありません。
アマチュア音楽家の間でその欲求をダイレクトに満たしてくれるのは、
地位でも名声でもお金でもなく「モテ」です。
女の子にモテたくて音楽活動始めた輩も少なくないでしょう。ってかほとんどだろ?だろ?

しかし当ブログのテーマでもあるマシンライブやトラックメイクに手を出した途端に
酒代削って機材に注ぎ込んだり、夜な夜なクラブへ繰り出す変わりに
自宅でシコシコ曲作りに精を出すようになってしまってるんじゃないでしょうか。
かれこれ2年ほど続けているワークショップでも、一番ぶ厚い層は30〜40代男性。
パっと見でモテそなタイプの方は控えめに言っても皆無です。
いやいやいや、
「おれ別に彼女いるからイイっす」とか「嫁いるから何とも思わんわ」とか、
そうじゃないんですよ(泣)、そういう問題じゃ御座いませぬ。

例え叶わぬ夢であろうとも、努力の方向が間違っていようとも、
黄色い歓声を求めて切磋琢磨するのがパフォーマーとしての本能なのです。
異論は聞こえません。

そこで一つ、無理無謀は承知の上でボク等の活動の範疇で、
如何にしてモテモテになれるか考えてみましょう。

 

◯過程にこだわらず結果を出せ

一般女性の連想するシンセサイザーって、
鍵盤があって色んな音の出る所謂キーボードの事でしょう。
ツマミとパッチケーブルにまみれたモジュラーシンセなんて、
爆弾魔のたぐいにしか認識して貰えません。
ひねり出したキックがアナログだろうとACBだろうとどうでもいいんです。
カネをかければかける程ドン引きされます。
こだわり抜く過程で共感を求めるのは諦めましょう。

但し彼女達は、機材が何であろうと出る音に対しては敏感に反応してくれます。
迫力のある音、繊細な音、不思議な旋律、
理系思考とは真反対の好奇心と感受性でプレイヤーの呼吸を感じ取ってくれています。

分かって貰おうと思っちゃいけません。
踊らせる、酔わせる、感じさせる、
そっちの方に力を注いでください。

◯モテるシンセサイズのヒントは女性DJにあり。

この分野でも比較的女性の比率が高いDJ。
音楽活動をしていれば少なからず知り合う機会はあると思います。
チャラいジャンルでもコアなジャンルでも女性DJの選曲は、
我々オトコには理解し難い、でも共感させられちゃう特有の癖があります。
ボクも18年のキャリアの中で数多くの女性DJと共演したり
オーガナイザーとしてブッキングをしたりしてますが、
彼女達のツボにハマるポイントを分析していきましょう。

◯モテる音モテない音

・子供もアガるIQダダ下がりな曲

クラブミュージックのベクトルには、
「チャラいかコアか」の他に「シリアスかバカか」という物差しがありますよね。
80年代エレクトロや90年代ダンスホール・レゲエのような間抜けなリズム、
TR-808以前のクラシック・ドラムマシンやチップチューンのようなチープな音、
女性は特に「バカになれる事」を求めてフロアにいる事が少なくありません。

女性心理に疎い人でも、子供心なら掴みやすいんじゃないでしょうか?
乱暴な言い方ですがオンナ心とコドモ心、男から観りゃだいたい一緒です。

これってキャリアを積めば積むほどマニアックな方面へ走りがちな僕らは、
ついつい忘れがちな事なんですよね。
最近の括りではベースミュージック全般。これモテます。はい。
四つ打ちの比じゃないです。

・アシッドはモテない

テクノとシンセ、と言えばまずアシッド、というくらい、
この分野では一般的になりつつありますが、まずモテません。
あんなキモい音こだわればこだわるほどモテなくなります。

あの音に食い付く女性はメンヘラかジャンキーか、
もしくはあなた以上の「ガチ勢」なので、
どっから攻めようと太刀打ちできないと覚えておきましょう。

万が一プレイ中に女の子が興味を持って覗き込んできても、
調子に乗ってレゾナンスを上げてはいけません。
むしろレゾナンス全閉カットオフ左半分アクセント多めで、
弦ベースのような「ボン」に近い音を出した方が良いです。

これは昔ラリラリのゴアトランスDJのお姉様から聞いた話なんですが、
ベースラインから男性の声を連想するから、だそうです。
でも凄く納得。

 

・モテるドラム

女性DJの好むジャンルと男性DJの好むジャンルの違いを一つ。
テックハウスや初期プログレッシブハウスにあってテクノにはなく、
NYハウスにあってシカゴハウスにはなく、
確実にオニャノコのハートを掴むリズム。

それはアフリカンパーカッションです。
もっとザックリ言うと民族楽器全般ですわ。

2000年くらいかな?一時期ホンモノの方が大流行して
猫も杓子もボンゴやコンガをインテリアの置物にする程でしたが、
その時も圧倒的に女性の方が多かった筈です。
自分で適当に叩いても面白いし、
上手い人のドラミングは腹の底からアガりますよね。

一度あの快感を覚えてしまうと、
それが本物でなく録音された物でもついつい身体が反応しちゃう。
本格的にアフリカンリズムを研究するのも良いんですが、
ループサンプルを一つ二つ仕込んでおくだけでも違いが出ますよ。

・モテるリバーブは3万円から

皆さんもシンセやサンプラー並にエフェクトに拘っておられると思いますが、
ことリバーブに限って言えば「幻想的」かつ「原音の値段を吊り上げる」、
高級リバーブにすべきです。モテたいのなら。
端的に言うとStrymonのBlueSky以上のクオリティが必要です。モテたいのなら。
こないだソレに匹敵するかも!?と思ってBOSSのRV-6を買いましたが、
残念ながらシマーリバーブがわざとらしくモテまではいきません。

モテたい上にハメたいのならEVENTIDEのSPACE一択です。
嘘だと思うのなら試聴して下さい。ケツの穴が緩みます。

 

・「ファー」がいいよね「ファー」が。

マシンライブで扱う機材は1小節単位のシーケンスがほとんどですが、
小節を跨ぐパッドやストリングスを加えるだけで「音楽っぽく」なります。
それに女の子はキラキラとフワフワが大好きです。
馬鹿にすんなと怒られそうですが、でも好きだろ?

しかしこの辺の音をカバーできる機材ってナカナカ無いものです。
サンプルを取り込んで頑張って編集するか、
思い切ってファー専用の機材を用意するか、
マシンライブ中級者には悩みのタネですよね。

Waldorfのストリングス音源とかね。アレなら超モテるぜ?

 

◯マシンライブでモテる機材

プレイヤーもオーディエンスもヒネくれたオッサンだらけのマシンライブ業界ですが、
オッサンなりの経験則をもってすれば女性の琴線に触れるライブ、
なんて不可能じゃない筈なんです。素直になりましょう。
どんな構成でどんなプレイをすればモテそうか考えてみます。

・AbletonLive + LaunchPad

ハナからそれ言っちゃちゃお終いよ、ってプランですが、
DJからトラックメイクに興味を持つ女性、現に始めている女性の使用するDAWは、
95%Abletonです。あと85%はMacBookです。ヘッドフォンはオーテクの白い奴な。
志の高い彼女たちに下心を持って接したいなら、このセットが鉄板です。

そこにLaunchPad!
AKAI APCやXLみたいにツマミとかフェーダーが付いてるのはダメです。
あのペカペカ光るパッドが童心をくすぐるんですよ。
PUSHもいいんですが、アレ高いからね〜。
モテたければ「これならアタシにも買えそう!」なLaunchPadの方が正解です。

・novation CIRCUIT+Strymon BlueSky

ハード派の方なら間違いなくコレ。
LaunchPad譲りのペカペカに加え、上で説明したモテそな音を全部カバーできます。
もともと繊細な音色が得意なVAシンセですし和音も簡単に組める。
更にドラムパートにTR系じゃなくてパーカッション仕込めばもうイチコロ。
しかもお値段お手頃「これならアタシにも(略」

リバーブも内蔵されてますが、ここは一つ単体リバーブで高級感を底上げ。
アナログ原理主義の小汚いオッサンを出し抜いてやるのは如何でしょう?

 

・鍵盤のやつ

これはもうどうしようもありませんが、鍵盤モテますよ。
弾ける人ならシーン活性化の為に鍵盤ガンガン弾いて下さい。

 

・KORGはモテない。Rolandはモテる。

volca、monotribe、electribeなどKORG製グルーブボックスは、
オッサン視点での可愛さを追求したデザインですが、
女の子の琴線に触れる事はないようです。
かと思えば往年のデザインを上手くミニチュア化したboutiqueシリーズ、
チンドン屋にしか見えないAIRAシリーズは「アリ」なんだってー。

・ツマミはモテない。タッチパネルはモテる。

これは男女の違いがハッキリ出ますね。
プロダクトデザインにおけるユーザーインターフェイスの男女別の好み、
ってのを研究した本に書いてましたね。

するとTB-03はダメでTB-3はアリって事だろうね。
カオスパッドやカオシレーターならアリなんだろか。

・テルミンちょーモテそう

女性はどうも一見不思議なインターフェイスに興味をそそられるようで、
それならテルミンとか最右翼モテ電子楽器なのかもしれません。
RolandのDビームは、、、、ちょっと微妙かもw

◯まとめ

テクノ警察が巡回してきたらボロクソにツッコミ食らいそうな内容ですが、
アタクシの知った事ではありません。おれハウスだしー。テクノ知らんしー。

それはさておき業界的に様式美の定まらないうちに、
色んな視点から試行錯誤をしてみるのは大事な事だと思います。

テクノにしたってハウスにしたって、
一流アーティストのインタビュー記事を穴が開くまで熟読し、
オリジネイターの言う事が正義だと盲目的に信じ込んでしまうのは勿体無いと思うんですよ。
理論も歴史も雑学も必要ではありますが、
薀蓄オヤジによって衰退したようなジャズの二の舞いにはなってほしくないです。

それよかクラブ黄金期を知らない若ぇのをブッ飛ばしてやる、とか、
オニャノコはべらせてあわよくばフヒヒみたいな下心の方が、
ボディ・ミュージックとしては健全なんじゃないでしょうかね。

◯追伸

一番上のイメージ写真のプレイヤーとモテとは全く関係ありません。

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