モジュラーシンセはじめました【導入編】

エゲツない音の出るイカしたアナログシンセを欲しいと思って
色々迷った挙句にユーロラック規格のモジュラーシンセに手を出しました。

◯メリット
・予算と大きさに合わせて思い通りのシステムを組める。
・単機能のモジュールを組み合わせるのでシンセの音作りを学習しやすい。
・ビンテージ物に比べれば安上がり。

◯デメリット
・情報源がほとんど英語圏のサイト。
・ほとんどがガレージメーカーなので入手困難な製品が多い。
・音が出なくても調子が悪くても自己責任。

ってのを踏まえてモジュラー沼に足を突っ込んでみました。

◯お店

現在東京近辺でモジュラーシンセを扱っているお勧めショップは以下の3つ。
・FiveG
http://fiveg.net/
原宿のビンテージ・シンセショップ。
Doepfer製品を中心に一面が「モジュールの壁」になってます。
早くから扱っていた為にノウハウも豊富(だと思う)。

・CLOCK FACE MODULAR
http://www.clockfacemodular.com/
ユーロラックモジュラー専門の通販ショップ。
モジュラーシンセの解説ページが勉強になります。

・Wurly’s(宮地楽器)
http://www.miyaji.co.jp/Wurlys/
神田小川町の楽器屋さん。
店員さんが親切に教えてくれるのでだいぶ世話になりました。

◯買い方

予算の目安としてはシンプルなセットで10万円台半ばをみておけば大丈夫。
主なブランドとしてはDoepferかPittsburghあたりが
種類も豊富で入手しやすくお勧めな気がします。
しかし自分がメインに選んだのはBlueLanternModule
正直に言いますと「ツマミがカッコいいから」という理由だけで選んでしまいました。

◯プランニング

自分の欲しい機能のモジュールを並べて、見合った大きさのケースを選びます。
ここで覚えとく必要があるのがモジュールの大きさの単位。
ケースもモジュールも「HP」という単位で表しています。1HP=5.08mmだって。
後は電流の容量なんかも考える必要があるようだけど、
最初は電源付きのケースを買っておけば難しく考える必要がありません。
ここでプランニングに最適なお役立ちサイト。
https://www.modulargrid.net/
アカウント登録すれば自分の仮想ラックを作る事が出来ます。

◯最低限必要なもの

・ケース
PittsburghやTiptopAudioなどから電源付きのケースが売っています。
意外と値が張る上にどの店も在庫が少ないので早めに手を打つといいですよ。
自分が選んだのはPittsburghのCell90という定番商品。
筐体が頑丈で両サイドのウッドがイイ味出してます。

・MIDI to CVコンバーター
シーケンサーや鍵盤から出るMIDI信号をモジュラーシンセ特有の「CV」信号に変換するパーツ。
各社いろいろ出てますが、DoepferのA-190-3がUSBもついていて便利。

・VCO・VCF・VCA・LFO・ADSR
シンセサイザーの要となるモジュールは各プランドとも個性的で豊富に揃ってます。
自分がこだわりたいモジュールは多機能の物を、そうでない物はシンプルな物を選んでおけば良いかと。

・パッチケーブル
多めに買っておきましょう。
FiveGなら在庫も種類も豊富。

◯あると便利なもの

・シーケンサー
別に鍵盤でもDAWのMIDI出力でもMIDIが吐けりゃ何でもいいんですが、
アナログシンセらしくステップシーケンサーが欲しいですよね。
KORGのSQ-1やArtruiaのBEATSTEPなどが定番。
自分はキーボードとしてもステップシーケンサーとしても使えるって理由で
RolandのTB-3を選びました。
OCTATRACKもx0xb0xもあるけど気楽に繋いで打ち込めるのが気に入ってます。
モジュールとしてのシーケンサーも各社から出ています。
単体での操作にこだわりたい方なら選択肢に入れて良いかと思います。

・マルチプル
パッチケーブルの信号を分岐させるモジュール。
各モジュールのジャックを増やす用途に。

・ミキサー
数種類の音を一旦まとめるミキサーもあると便利。
複雑なパッチングもラクになります。

・エフェクター
単体のエフェクターでも良いけれど、
これもモジュールとして売ってる物があります。

・プランクパネル
ケースの余ったスペースを埋めるアルミ製の板です。
FiveGにDoepfer製品が1HPから32HPまで揃ってます。

◯注意点

各モジュールの消費電流が電源の許容範囲を超えないように注意しましょう。
まぁわかんなかったら店員さんに相談しながら選ぶのが一番です。
次回は組立編です。

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