ポンコツDJの為のトラックメイクその2
フリーのDAWを落としてサンプル素材を適当に集めたら、
いきなり5分とか7分の一曲を作ろうなんて考えずに、
まずは好きな音を詰め込んだ1~2小節の「ループ」を作れるようになりましょう。
そのループを元に音を引いたり足したりして展開を作っていくのがクラブミュージックの基礎です。
例えばPCDJなら自作のループ素材を大量に持っているだけでDJプレイに即使えますよね。
そのループの要になるのはリズム。
「リズムさえ良ければ後はどうでも良い。むしろ邪魔。」なんて暴論も
ダンスフロアでラリった経験のある方なら納得できるかと思います。
リズムのサンプル素材にはざっくり二種類あって、
ワンショットと呼ばれる「ドン!」とか「チーッ」とかいう単音の物と、
1~2小節の長さとで構成されているループ物とがあります。
ループ物のサンプルには大抵ファイル名か格納しているフォルダにテンポ情報があって、
例えば「kick808_120.wav」ってファイルなら、
「TR-808ってリズムマシンから録音したBPM120のキック」って解釈でOKです。
またキックもスネアもはたまたベースまで混ざっているループ素材もありますが、
単一のドラム素材の方がずっと使い易いです。
とりあえずキック、スネア、ハイハットの3種類から揃えましょうか。
これらの素材をDAWに落とし込むんですがココで注意。
・DAW付属のリズムマシンやサンプラーは使わないこと。
・1つのトラックに入れるのは1種類のドラム。
鉄則です。
何故かというと後で各トラックに対して別々のエフェクトをかけて、
各々の音が際立つように調整していくからです。
この写真がワンショット素材のキック、スネア、ハイハットを並べたハウスの定番パターンです。
BPM120、拍の頭にキックを4つ、2拍目と4拍目にスネア、
ハイハットはクローズとオープンを使って「ツツチーツツチー」と言わせてます。
この3種類を並べ替えるだけでハウスもテクノもヒップホップも表現できます。
色々試してみて下さい。