OCTATRACK Tips7「MIDIシーケンサーとしてのOCTATRACK」

OCTAの重要な機能であるMIDIシーケンス。
今回はココに着目してアレコレやってみます。

YouTubeを眺めているとOCTATRACKのお供として人気があるのは
8トラックをフル活用できるデスクトップ型VAシンセ。
特にVirusやBlofeldの動画をよく見かけますね。
ボクはこないだDaveSmithのTETRAを中古で購入しまして、
モノシンセx4として活用しています。

◯フレーズの入力の仕方

・パラメーターロック
置かれたトリガーのボタンを押しながらノートをツマミで設定する方法。
ELEKTRONマシンの基本的なスタイルですね。
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・クロマチックモード
Funktion + 矢印キー上下でクロマチックモードを呼び出し、
トリガーキーを鍵盤に見立てて入力する方法。
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・MIDIキーボード
鍵盤引ける人ならコレが一番手っ取り早い。

マニュアル通りの基本的な入力方法は以上3通りではありますが、
まずオレ鍵盤弾けないのでクロマチックとキーボードは除外。
なんでパラメーターロックでフレーズを入力しているんだけどコレが結構メンドいのよね。

MIDIシーケンサーとしてのOCTAの致命的弱点はMIDIファイルのインポートが出来ないってトコ。
DAWやiPadで作ったフレーズをOCTAに入れる事が出来ればホント色々と捗るんですけどね。

◯スケールクオンタイズ

DAWはもちろん最近のシーケンサーには大抵付いているスケールクオンタイズ。
楽器経験の無い自分には非常に有難い神機能です。
但しナカナカ設定箇所が見つからず、てっきり出来ないモンかとずっと思ってましたw

ドコにあるかと言いますと、
MIDIモードでArpボタンをダブルクリックして、Arpセットアップページを出します。
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右下のFツマミを回すとスケールの設定が出来ます。
これはアルペジエーターを使っていない状態(通常の打ち込み)でも反映されますが、
NoteページのNoteの表示は変わらないので注意が必要。

◯アルペジエーター
普通のアルペジエーターとしての利用法はマニュアルを読んで貰うとして、
ここではライブ向きの面白い使い方を紹介します。

・やりかた
[トリガー]
とりあえずは1番トリガーだけオンにしておきます。

[Noteページ]
レングスを最大にする(LENをINFに)。
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[Arpページ]
SPDをx6にする。
NLENを1にする。
RNGEを1OCTにする(写真は間違いですが)
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[Arpセットアップページ]
Arpボタンをダブルクリックしてセットアップページを出します。
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するとこんな画面になってトリガーキーが全部緑に光ります。

トリガーキーを押して赤く光らせるとミュート。
トリガーキーを押しながらLebelツマミを回すと音程が変わります。
ツマミC(上段右)を回すとステップの長さ、
ツマミF(下段右)を回すとスケールの種類を選べます。

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ちなみにこのArpモードでもFunctionキー+矢印左右でトリガーの位置をずらして遊べます。

再生中にレングスをグリグリ変えたり、
RNGEを2OCT以上にしてみると面白いですよ。

音の高低が視覚でわかるので、
通常の打ち込み方法よりも(ある意味)楽な上にパフォーマンスも工夫が出来るこの方法。
是非試してみてください。

◯MIDIファイルを何とかしてOCTAにインポートする方法

こんなに多機能なMIDIシーケンサーなのに、smfファイルを扱えないのが残念。
巷に転がってる演奏情報をOCTAにインポート出来れば色々と面白いんですがねぇ。

そこで考えた策が、
DAWを鍵盤に見立ててMIDIレコーディングしてしまおうって案。

・概略
OCTA側でMIDIクロックとトランスポート信号を送り、
DAW側でMIDIノート信号をOCTAに送るようにします。
OCTAのMIDIライブレコーディング(REC+PLAYキー)をスタートさせれば
DAW上のMIDIノートを自動的にOCTAに取り込む事ができます。

但し、MIDIスレーブになれるDAWってのに限りがあり、
確認できたのはAbeltonLiveだけでした。
StudioOneはダメー。Maschineも出来そうで出来なかった。

このあたりはまた簡単な方法が見つかったら紹介します。
OctaEditでも出来る予定!とは言ってますが、
まだまだ使い物になるレベルじゃないです。

◯外部シーケンサーでOCTAにMIDIレコーディング

DAWからのMIDIレコーディングはエラく面倒なんで、
OCTAよりも表現力に優れる単体のシーケンサーを使って
MIDIライブレコーディングが出来ないだろうか?

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と、BeatStepProで試してみました。
「REC MEM FULL」とメッセージが出た後にOCTAバグりましたww

残念。失敗です。

◯まとめ

シーケンス機能だけで考えても、
ハードウェアで8ch/64ステップのシーケンサーってナカナカ無いです。
この用途だけでもOCTA購入を検討したっていいぐらい。
他社の機材ではコイツかなり気になります。
http://squarp.net/
これ買っちゃったらOCTA要らなくなりそうですジブンの場合。
あと、とうとう出たOCTAのライバル(?)パイオニアTORAIZ SP-16も気になりますね。
http://www.pioneerdj.com/en/product/production/toraiz-sp-16/black/overview/

OCTAの操作に慣れてきたら、マルチティンバー音源を一つ購入してみるといいですよ。
VAでもいいしPCMのラック音源を中古で買うのも楽しそうですね。

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