貧乏クリエイターの為の基礎体力トレーニング

「クリエイティブ」って響きカッチョいいですよね!
ボクもオトナになったらハイパーメディアクリエイターとか名乗ってみたいです!
クリエイターの定義は諸説ありますが、ここではプロ/アマ問わず
「芸術家と職人の中間でゴニョゴニョやってる人達」としときましょうか。
DJだってもちろんそうだし、大工も料理人もブロガーも合コン幹事も
そう名乗ってしまえばみんなクリエイティブワークじゃないでしょうか。

東京のスラム街育ちの工業高卒でしかないボクが
「デザイン」とか「クリエイティブ」なんて言葉を意識し出したのは30歳間際の事で、
価値感を作る/創る事に楽しみを見出せる事で人生に潤いを感じられるようになりました。

DJやDTMに携わる人達が、
「面白い選曲ができない」「1小節は作れるけど1曲完成しない」と悩む事がよくあります。
もちろん自分も年中アタマ抱えてるモンだからオデコの面積が広くなってきちゃいました。
そこで重要になってくるのがクリエイティブ的な体力。

能力じゃないっす。体力です。気力って言うと伝わらないんで体力って言っときます。

完成形を頭の中で出来るだけハッキリ想像して、
そこに至るまでのプロセスを1から10まで小分けして
、自制心をもって時間通りに順序よく作業をこなしていく。
それがクリエイティブ・ワークって奴の正体でして、
外面は良くても実際は案外カッコ悪い汚れ仕事です。

それでも多くの人に憧れを持たれる仕事であるのは間違いなく、
ボクもいつかはクラブのVIPルームでバニーガールを侍らせて葉巻くわえてのけぞったり、
地方から出てきた歌手志望の純朴な女の子の枕接待を受けたりなんて夢を持って頑張ってます!

それでは僕達アングラボンクラDJが中田ヤスタカとかコムロテツヤに一歩でも近づく為に、
クリエイター的体力を鍛える安上がりでとっておきの方法をお話します。

それは簡単。書く事アンド読む事。

SNSでもブログでも文章を書いてたくさんの人に読んでもらう舞台をこさえるのは簡単です。
皆さんの中でくすぶっている厨二病的表現欲求とか共感欲求とかも難なく満たせます。
とにかく自分の思いのタケをネットの大海原にブチまけてみる。タダだし。
親しい友人なら一度は目を通してくれる事でしょう。
次は二度三度来てくれるように面白いネタを探して、
普段の生活のどうでもいい事でも面白可笑しく書けるようになったら、
もう書く行為そのものが楽しくなってくる筈です。
それを一年二年と続けられるように、
世の中で面白いとされる文章つまーり書籍化された本をむさぼり読むようになります。
小説でも漫画でも何でもいいし、アニメや映画でもいいでしょう。
読んで書いてを繰り返すうちに自分オリジナルの文体とか節回しが作られてきます。

これってDJのスキル向上と全く同じプロセスで、
DJは自分がプレイする曲数の何倍も何十倍も音楽で感動する体験をしています。
そうして稀に出てくる変た、いや天才が工事現場や工場の騒音から、
はたまたTVの砂嵐から新しい音楽新しい価値観を生み出してきました。

もっとも天才でもない凡人の僕らでは、
書きづつけりゃ疲れるし聴き続けりゃ飽きちゃいますよね。
なので聴くのに疲れたら書く、読むのに疲れたら歌ったり聴かせたりする、
インプットとアウトプットをバランス良くこなして
自分の価値観や世界観を構築していけばいいんです。

ボクもこの10年そうやってきたし、
この先10年20年は飽きずに何かしら創り続けていくんだと思います。
そして生まれ変わったら来世はバニーちゃんのカフスになりたいです。

おすすめ