クラブ語るなら知っておきたいジャマイカの発明

クラブミュージックを聞いているうちに色んなニュアンスで語られる「ダブ」という言葉。
聞き慣れてない方からすると混乱してしまうようですが、
これこそハウス、テクノ、ヒップホップなど
全てのクラブミュージックのルーツになる「手法」であり、
世界初の「ミュージシャンではなくエンジニアが作る音楽」です。
ちなみに語源は「dubbing(ダビング)」からきてるそうな。

1960年ごろジャマイカで発明されたダブのテクニック。
ミックスダウンの段階でエンジニアが独自のセンスで魔改造した別バージョンが、
サウンドシステム(ジャマイカの野外ディスコ)でバカ受けしたのが始まりみたい。

映像を見れば分かるけど「PAミキサー」や「エフェクター」を操作する
「ダブ・エンジニア」が制作の中心になってるのが他の音楽と違うところ。
ウチ等DJがDJミキサーで行うミキシングもイコライジングも、
既存の曲をダンサブルに作り変える「リミックス」も、ぜ~んぶこの「ダブ」がルーツ。

この言葉が一人歩きを初めてハウスやディスコのバージョン違いにも
「dub mix」と名付けられるようになったのが混乱の元なのかもしれません。

音楽ジャンルとしてのダブの特徴は(主に)レゲエをベースに、
グワングワンワンワン~って響く過剰なエフェクトをかけたもの。
ディレイやリバーブ、フェイザーが多用されます。

1960年代ジャマイカ
KING TUBBY

1970年代ジャマイカ
LEE PERRY

1980年代イギリス

MAD PROFESSOR

1990年代日本
cro-magnon

2000年代日本
Likkie Mai

またまたレゲエだけでなく元がディスコになると「ディスコダブ」、
テクノになると「ダブテクノ」と言われるようになります。

KiNK live analog dub session for Dub Laborant radioshow

一般的に「ダブ」「ダビーな」と表現される音楽には、
怪しげな響きとある種の催眠作用とで聴き手を「ハメる」効果があります。
ジャマイカ発祥という事もあり「マリファナ臭い音」と揶揄される事もありますね。
自分ももうちょっと研究して、
DUBの制作手法などを紹介できるようになれたらなって思ってます。

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