セミモジュラー天国へのいざない【2】

前回は楽器屋さんで難なく購入出来るセミモジュラーシンセを紹介しましたが、
今度は少しレベルを上げてみます。

ユーロラックの中には一台で機能を複合させたモジュールもありまして、
例えばオシレータ、フィルター、アンプがセットになっていて一台で音が鳴るものもあります。
世界中で流通されているモジュールを網羅した仮想ラックを組めるサイトModulerGridでは、
「Synth Voice」というカテゴリに分類されています。
これらのモジュールをサイズの合った小さな箱に収めて単体機として使うのは如何でしょうか。
原則的にはCV/GATEで動かす物ですがMIDI to CVモジュールを使えば鍵盤でもグルボでも演奏が可能です。

○ユーロラック用の市販小型ケース

・4ms Podシリーズ



https://4mscompany.com/pods.php

20HPから60HPまでの鉄製のケースで、電源アリとナシと選択が出来ます。
電源アリの方はディジーチェーンが可能で消費電流が許す限りは
一つのACアダプタで複数の箱に電気を供給する事もできます。

注意しなくてはいけない点は深さ。
34mmと50mm(型番の末尾にXとついてるモデル)の二種類となります。
34mmは浅い部類なのでモジュールの選択は慎重にならなくてはいけません。

・Intellijel Designs 4U Palette Case



https://intellijel.com/shop/cases/4u-palette-eurorack-case/

クオリティの高いケースで大人気となったケースの小型版。
62HP深さ45mmとIntellijel1Uのモジュールが取り付け可能です。
最上段のMIDI INやAUDIO OUTを使うには専用のモジュールを使わなくてはならないのですが、
電源とマルチプルはそのまま使えるようです。

・MOOG EURORACK CASE

http://www.korg-kid.com/moog/product-details/moog-eurorack-case/

Mother32/DFAMと同じ筐体を使った60HP/104HPのユーロラックケース。
少々重たいですが自宅でのみ利用する場合には最適な斜めパネル。
またMother32/DFAMの「抜け殻」も中古で流通しています。

○MIDI to CVモジュール

通常の鍵盤やDAW、グルボで鳴らしたい時に必須になるモジュールです。

イチ推しはコレ!
Hexinverter MUTANT BRAIN


http://www.hexinverter.net/mutant-brain

4つのCVと8つのGATEを備え、
WEB上の専用エディタで細かくセッティングが出来る天才モジュール。
ただし深さが38mmあるので4msのpodシリーズには使えません。

・erica synths Black MIDI-CV v2


こちらは深さ30mmと4msPodでも使える深さです。
CVとGATEが2つ、Clock出力もついています。

MIDI-CVコンバーターは各社から色々出ていますが、出来るだけClock出力のある物を選びましょう。
Clock信号は何かと使います、

・quicco mi.1e 0|8 / 2|6


http://quicco.co.jp/ja/mi1e/
変わり種を一つ紹介しますが、こちらは日本のメーカーで
iPadにインストールした専用シーケンサーアプリからBlueToothで制御するものなんです。
シーケンサーアプリはかなり高機能なようで、スマートなシステムを構築する事が可能です、

○アウトプットモジュールは必要?

モジュラーの中を走っているオーディオ信号は一般的なライン信号よりも遥かに高く、
そのままミキサーやアンプに繋ぐと凄く大きなボリュームになってしまいます。

とはいえ出力先をPAミキサーにするならゲインを絞れば実用レベルまで下げられますし、
「アッテネーター」といわれる出力を減衰させる部品も市販されています。

その為ライン出力に変換するモジュールも各種ありますが、
収めるモジュールを厳選したいミニマルシステムには不向きかもしれません。

○SynthVoiceモジュールあれこれ

ModulerGridでのSynthVoiceカテゴリから比較的大きめの扱いやすそうなモデルを紹介します。
当然っちゃ当然ですが、コンパクトさと操作性は反比例します。

・MUTABLE INSTRUMENTS Elements



https://mutable-instruments.net/modules/elements/

非常に魅力的なデジタル不思議モジュールをリリースしているMUTABLEは、
ユーロラックユーザーなら必ず一つ二つ持っている程の大人気ブランドです。
このElementsは「モーダル・シンセサイザー」というそうですが、
そもモーダルってのが何のことやらサッパリわかりません。
でも動画を観れば一発で堕ちること間違いなし。
他にこんな音を出せるシンセサイザーってあるんでしょうか?
いつか買おう!いつか買おう!と穴が開くまで動画を観ています(まだ買えてない)。

・SYSTEM80 810



http://system80.net/product/810/
ユーロラック版TR-808で一躍有名になったメーカーですが、
こちらのシンセモジュールも魅力的です。
SYSTEM100やJupiterなどRolandの名機にインスパイアを受けて制作されたものらしく、
太く優しい響きが魅力的ですね。
同社の880とのサンプル動画を観てみてください。

・MALEKKO MANTHER GROWL



https://malekkoheavyindustry.com/product/manther-growl-module/
前記事で紹介したSH-101クローンMANTHERのモジュール版です。
MANTHERとほぼ同じ値段というのがどうも納得いかないwのですが、
101系の音を出したいならマストアイテム。

・Endorphin.es BLCK NOIR



http://endorphin.es/endorphin.es–modules.html

こちらはシンセではなくドラム音源です。
CR-78が元になった7ボイス・ドラム音源なんですが、
インサート・マルチエフェクトやマスターフィルターなど、
充実した機能を持っています。

・1010MUSIC Synthbox



https://1010music.com/product/synthbox-polyphonic-synthesizer-module

小型万能サンプラーBlackboxで名を馳せた1010MUSICのシンセモジュール。
これも見るからに高機能な雰囲気を出していますが、
凄いのはファームウェアを書き換えることによって、
同社のサンプラーモジュールやエフェクトモジュールに変えることが可能なことです。

○まとめ

モジュラーシンセと言えば通常はオシレーターとフィルターとアンプとEGと、、
って具合に別々に選んで購入するものですが、
これらの複合モジュールを小型ケースでスタンドアロン化するのはすごく楽しいと思いますよ。

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