超小型オーディオI/F・AIF22レビュー

オーディオインターフェイスって泥沼ですよねぇ。
プロエンジニアが使うような高音質モデルからスマホでチョイと動画撮影する用途まで、
皆さんDAWを使わないような方でも一つ二つは持っていると思います。
アタクシの持論に「オーディオI/Fは新しい方が偉い」というのがありまして、
極端な話、古いハイエンドモデルよりも最新のエントリーモデルの方が質が良いと思っています。
(RMEとか10万円以上する物は買ったことがありませんが)

今回こちらで紹介するのは、
「パリピデストロイヤー」で一世を風靡したガレージメーカーDiglogから
分岐したソロプロジェクト「SYNTHERNET」の超小型オーディオI/F「AIF22」
iPhoneに繋げて機材のプレイ動画を撮るのにバッチリな製品となっています。

まぁ。見て分かる通りベラボウに小さいのが利点です。
何故ここまで小さいのかと言うと(使われているチップ等はわからないけど)、
ライン録音する為だけに特化して余計な機能が全く無いからなんですよ。

サイズは横37mm縦54mmってところでしょうか。

◯iPhoneチョイ撮りの救世主となるか

この手のコンパクトなオーディオI/Fは今まで5,6個は使ってきましたが、
見た目がダサい、耐入力が低くて音が割れる、ケーブルが独特で無くすと大変、
などなど色々な不満がありました。
極めつけは「よく認識が外れる」おい。製品としての最低基準を満たしてもいねぇじゃねぇか。
まぁ多分apple様が悪いと思うんだけど、Lightningコネクタと音関係機材の相性の悪さはホント酷いです。

・Lightning-USB変換ケーブルはapple純正を使う
・認識しない時はLigtningケーブルを裏表ひっくり返してハメてみる

などなど対策はあるにはあるんですが、ダメな時はダメっす。
ほんと恨み言が止まらなくなるんですけど、
仮にもイチ製品のレビューに競合製品をディスるのは良くないと思います。
RolandとかIKとか。ディスっちゃダメよ。

 

◯USBクラスコンプアイラント

iOSで使うオーディオI/Fで注意したいのはUSBクラスコンプアイラント製品と謳っているか否か。
これ一般的なゴツい製品は大抵ちゃんと明記してあるんだけど、
市場によくあるコンパクトタイプの物は何故か書いてる物が一つも無いんです。
どういう事情かはわかりませんが、恐らくコレが認識外れの要因かと思います。
iOSをアップデートするとダメになったり、アプリをアップデートするとダメになったりするから
困りものですよまったく。

「USBクラスコンプアイラント」とは、難しい事は分からんけど要はドライバ要らずって事ですね。
iOSに限らずMacでもOKよ、って事ですね。Windowsとアンドロイドは知らん。

そしてこのAIF22はキチンと対応している、ってのが最大の強みでしょう。

◯仕様/デザイン

2in2outのオーディオインターフェイス。ホントホント小さいんです。
ガジェットシンセのメーカーだけあって、シンセ演奏の録音を第一に目的とし、
Digilogデザインのコンセプト通り余計な機能を一切省いたミニマルな佇まいです。
正に「オレたちの為のオーディオI/F」なんですよ。

横についてるダイヤル型ボリュームで入力ゲインも調整できますね。

スマホやパソコンとの接続はUSB-C端子。
iPhoneで使う場合はLightning-USB変換アダプタ(純正)が必要になりますが、
USB-Cを採用しているiPadではそのまま使えます。

音質は特に聴き込んだ訳ではないけどスペック上は並か並の上。
楽曲制作の素材録りならともかく、
TwitterやYoutubeに挙げる動画用途としては申し分ないです。

◯カメラアプリとの相性

Iphone純正カメラアプリで撮る時に、音声がちゃんと入っているのか不安になりますよね。
サードパーティ製のアプリではVUメーターが備わっているのが多く、
ちゃんと認識しているか、音量が適正かすぐわかるので安心できます。

以前までFILMIC PROというオプション込みで6000円くらいするカメラアプリを使っていましたが、
無料かつ多機能のBlackMagic Cameraに鞍替えしました。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagiccamera

当然AIF22もバッチリ対応しますよ。

BlackMagic CameraでのAIF22確認の方法は、
設定→オーディオのタブを選んで最上段の「オーディオソース」で選択出来ます。
USB AUDIO CODEC」というのがソレです。

◯iPhone15ならUSB-Cケーブル一本で接続

自分が使用しているのは13PROなのでLightning→USB-Aアダプタを使ってAIF22に繋がなくてはいけませんが、
15以降のiPhoneならUSB−Cケーブル一本で事足ります。
もちろんハブを使えば充電(給電じゃないよ)しながら使う事も出来ます。

ほんとこの為だけに15に機種変更したい!

 

◯動画実例

最近Twitterに上げている動画は全てiPhone13PROとAIF22で撮ったものです。
「お。なんかイイ音できた」ですぐ繋いで撮れるのが本当に助かる。

その他はhttps://twitter.com/rudeloopsのメディア欄から参照してください。

◯動画撮影以外の使い途

入力だけでなく出力もありますから、
ガジェット系シンセとiOS音楽アプリを繋いでライブセットを構成するってのも面白いかもしれません。
ちょうどSYNTHERNETではTeenage TX-6を彷彿とさせる超小型ミキサーを開発中なので、
パリピデストロイヤーとドラムマシンアプリの組み合わせなんか可愛いと思いますよ。
機材並べてもA4サイズ未満の構成でライブするのも。プレイヤーのキャラ次第ではウケにウケる筈。

◯デメリット

こんなイイ感じの製品にも致命的なデメリットがあります。
それは小さくて紛失し易いこと。
いや、まぁどうしようもない話なんですけど、
自分はケーブルつけっぱにしています。でないと絶対になくすからね。

◯まとめ

とにかくなんでも小型化させた電子楽器を開発するSYNTHERNETのオーディオインターフェイス。
プレイ中に操作する物でもないから不器用な方でも問題なく使えます(当たり前かw)。
これを機会にチョイ撮り頻度を上げてSNSでアピールしましょう。

 

 

 

 

 

 

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