PCDJの音質向上計画1
アナログ、CD、PCと色んなソースでDJが出来る時代になりましたが、
ソースがなんであれ聴き手がどんな輩であれ音質と踊りやすさは比例します。
「PCDJ、特にmp3でやるDJは音悪い」とよく言われますが、
セッティングの自由度が高くカネと知恵とでどうにでもなるのがPCDJの強みでもあります。
かといってブースの中のスペースや電源には限りがあるし、
機材にこだわる余り安全性を犠牲にしちゃ元も子もありません。
そこで「安全第一」「現実的な投資」「利便性は殺さない」を条件に、
PCDJの音質向上を考えていきましょう。
ちなみにボクの今現在の設備はといいますと、
本体:MacBookAir2012mid(Core i5-1.8GHz/4G/256G)
ソフト:TRAKTOR PRO2.6.8
インターフェイス:KOMPLETE AUDIO 6
USBケーブル:BELKINで評判の奴¥2500
ラインケーブル:ハンドメイド品で結構太い¥5000
楽曲ファイル:全てmp3-320kbps
・・・と、特にエバる程でもなく平均的なクオリティの物を使っています。
それでも音にこだわった箱でのプレイ、ピュアオーディオ廃人の説教や、
一流プロデューサーのスタジオでの受講などなど、それなりの体験はしてきました。
そういうのを踏まえるとデジタルDJが目指すべき「良い音」とは
ハイファイとか解像度志向の音よりも暖かみがあってズ太い音、
要はレコードの音と言い切ってもいいんじゃないでしょうかね。
そこでとりあえずは、
DJの仲間や先輩後輩から受けるデジタル音源に関する相談事を挙げていきます。
・DJソフトによって音は変わるのか
周りがほぼ100%TRAKTORなので比較をした事は無いんですが、
DAWと同じように音質の違いもあるかとは思います。
・オーディオインターフェイスで音質は変わるか
これはもう全然違います。
概ね値段と比例しますし、古い機種より新しい機種の方が音いいです。
またDSPといってIF内部でエフェクトをかけられる(=音作りが自由)物もあるし、
近年盛り上がっている2ch再生専用機(USB-DAC)もDJ用途に応用できそうです。
・MIDIコン内蔵のインターフェイスは信用しない
オーディオIFの内部にある「DAコンバーター」という部品が音質に最も影響を与える要です。
インターフェイス内蔵MIDIコンはコンバーターにまでお金をかけられないんじゃない?
というのが自分の推測で、重要な部品なんだから別体の方がいいと思います。
・USBケーブルは安物でなければOK
あらゆるオーディオ機器の音質は電源によって左右される事が多く、
バスパワー駆動のオーディオIFならUSBケーブルが電源ケーブルにあたります。
なので高級品ほど音質に対して悪影響が少ない!という理屈はわかるんですが、
自分の耳と環境ではさほど違いを感じられませんでした。
以前は高級品を使っていたんですがケーブル自体が固く取り回しが面倒で、
セッティングが不便なんで辞めちゃいました。
・ラインケーブルは少しだけ贅沢する。
USBに5000円出すならコッチに使ったほうが感動できます。
高級ブランドなども沢山ありますが、
自分は秋葉原で手作り品と思われる太いケーブルを使っています。
・mp3とwavでどれぐらい音質が変わるか
聴き手の耳やプレイするジャンルによって判断が分かれますが、
相応のサウンドシステムでは違いが分かってしまう事がたまにあります。
PCDJ導入当初は「聴き分けられないからmp3でいいっしょ!」と思ってましたが、
3,4年前からプレイをしている神田Extraweltがシステムの増強をしていくほど、
「あれ!?オレの音ショボくね?」と疑問を持つ事が増えました。
とはいえココは音質より実用性の高さでmp3を採ってますね。
でも320kbps以外は使っちゃダメだよ。
近年の新しい規格で圧縮率は低いけどwav並の音質でタグも使える
「FLACファイル」というのがありますが、まだ未経験なんですよね。
というのが自分のデジタルDJの音質に関する持論です。
もちろん全てのジャンルに当てはまる訳ではありませんが。
なのでカネをかけるべき優先順位としては、
1,オーディオインターフェイス
2.ラインケーブル
3.ファイルフォーマット
4.USBケーブル
が良いんじゃないでしょうかね。
また一度経験したのが、
オーディオIFとお店のDJミキサーの間にプリアンプをかます実験。
機種によるんでしょうがこれ「芳醇」といってもいいくらいまろやかな音になります。
誰もmp3だなんて聴き分けれらないと思います。
まだ知識不足で手を出せないでいるけど、いずれは欲しい設備ですね。