TRAKTORのEQでビンテージ・アイソレーターを再現する

主にNYハウスのDJに好まれるアイソレーター。
よく歌物のサビの部分でLowカットHiブーストしてドヤ顔になるアレです。

専用のハードが新品中古問わず高値で取引されていますが、
アレ普通のEQ CUT出来るDJミキサーとナニが違うのかと言いますと、
切れ味が全然違うんですよ。
技術的な事はサッパリわかりませんが帯域の分離と減衰のカーブが絶妙でして、
MIDをクイっとひねるとボーカルだけ「フッと」消える。
LOWならベースとキックが、HIならパーカッションが、
ホントに「フッと」いなくなるんです。

アレなんとかTRAKTORとMIDIコンで再現してみたいと思って、
TRAKTORのEQに隠し味を加えるマッピングを考えました。

[概要]

インターナルミキサーのEQを3バンドから4バンドに変更した上で、
ハウス的には切れ味のイマイチなLOW EQと切れすぎて困るハイパスフィルターを
一つのツマミで制御しようって考えです。
写真はTRAKTOR X1をインターナル化した時の設定ですが、
ツマミの3つあるMIDIコンなら何でもできます。

1.最初にインターナルミキサーを4バンドにします。
TRAKTORの場合3バンドEQではMidの帯域が狭いのか、
ボーカルの分離が良くないからです。
画面右上の歯車マークから[Prefernces]をだして、
[Mixer]項目の上の段[EQ Serection]と[FilterSerection]を
両方とも【xone】にします。これで4バンドEQになります。

 

2.次に[Controler Manager]から手持ちのMIDIコンの設定を表示して、
[Add in]→[Mixer]→[EQ]→[MidLow Adust]と、
[Add in]→[Mixer]→[EQ]→[Mid Adust]を、
MIDIコンのMidEQに割り当てます。
すると4バンドのうちMidHiとMidLowが一つのツマミで動くようになります。

3.今度はフィルターの設定。
[Add in]→[Mixer]→[Filter Adjust]をMIDIコンのLowEQに割り当てます。
LowEQとFilterが一緒に動くのを確認します。

4.LowEQとFILTERの減衰に差をつけるため、
[Filter Adjust]のマッピングディティールを調整します。
・[Interaction Mode]を[Direct]から[Relative]に変更。
・[Rotary Sensitivity(ツマミの効かせ具合)]を50%に。
・[invert(逆の動き)]にチェックを入れる。

Rotary Sensitivityはお好みで調整してください。
50%だとLowが-100%の時にハイパスフィルターが+25%になります。

後は他のツマミも一緒にアサインしたり減衰量を調整すれば、
良い感じの切れ味を再現する事ができます。

今はTRAKTOR F1なのでトラックごとに割り当てられるツマミが一つしかなく、
そのツマミでLOW EQを100%カットした時に、
FILTER+25%、HI EQ-25%まで動くようにしています。

そりゃまぁホンモノには敵いませんが、
デフォルトの状態よりは遥かに綺麗な減衰しますよ。
ハウスをプレイする際に試してみて下さい。

TRAKTORパーフェクト・ガイド (GROOVE PRESENTS)

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