OCTATRACKにMIDIコンつけてミキシング強化する
ELEKTRON製品の中でも習得の難易度が激しく高い万能サンプラーOCTATRACK。
なんせ初めてのサンプラーにコイツを選んでしまったモンですから、
買って一年近く経つのに未だ人前に持ちだした事がありません。
何度も挫折してオク流しにしようかと思った事やら。。。
とはいえコイツの多機能っぷりが凄くてですね、
「AbletonLiveのライブ用途機能をハードにしちゃいましたー」的なコンセプトが素晴らしい。
・ワンショットから一曲まるまるまでイケるサンプラー
・フィルターもアンプもLFOもあるから音創りも凄いよ。
・オーディオ8トラック+MIDI8トラックシーケンサー
・8トラックミキサーとマルチエフェクター
・あとなんか通すだけで音がゴツくなる。
難点なのは多機能が故に階層が深く直感的操作がしづらいって所。
ボクのようなDJ崩れには恐ろしくハードルが高いんですよね。
特にミキサー機能が面倒。
「トラックを選択してからボリュームを操作」
「Mixerボタンを押してMixer画面を出してから各トラックMUTEオン/オフ」
工程が一つ増えるだけでドコの音が出てるのか把握できずに混乱します。
そんな中Youtubeで世界中のタコ野郎の試行錯誤動画を漁っていたところ、
「どうもオクタってMIDIコン使えるらしい」って事に気が付きました。
http://us.novationmusic.com/community/news/project-calc-all-hardware-setup
そりゃそうだ、公式でもMIDIキーボードやフットコントローラー使ってるもんね。
さすがに全ての機能をアサインできる訳でもなさそうですが、
ツマミで操作する主なパラメーターはだいたいイケそうです。
(マニュアルの付録ページに載ってます)
1.OCTATRACKで使えるMIDIコンの条件
・電源供給が独立している事
パソコンのようにOCTA本体から電源を供給出来ないので、独立した電源で動く物が必要です。
・MIDI OUT端子がついてる事
「オクタにはUSB端子もついてるし、電源供給できるUSBハブ使えば何とかなるんじゃないの?」
と疑問に思ったんですが、試してみたら上手くいきませんでした。
・MIDI CCの設定を自由に変えられる事
オクタのコントロール項目はチャンネルは自由に設定できるけどCC番号は固定されています。
なのでエディタソフト等でMIDIコン側から発信するCC番号を設定し直さなくてはいけません。
TRAKTORのようにはいきませんねー。
2.MIDIインターフェイス
上の条件をカバーできるMIDIコンなんてナカナカ見当たらず(特に電源)、
そこをフォロー出来るインターフェイスを使えばMIDIコンの選択肢がグッと広がります。
たとえばこんなの。
◯iConnectivity iConnectシリーズ(MIDI2+ / MIDI4+ / AUDIO4+)
http://www.minet.jp/brand/iconnectivity/
コレはコレで1ページ書きたくなるほど素晴らしいコンセプトのインターフェイス。
PC、Mac、iOSなどから二つのホストを同時接続できるI/Fはココのだけです。
ボクMIDI4+買いましたが、他の2つも魅力的で手を出しちゃいそうです。
◯NOVATION AudioHub 2×4
http://www.h-resolution.com/novation/audiohub2x4.php
上のAUDIO4+と似たような機能ですが、コッチの方が小さく軽そうです。
3.ミキシング特化型MIDIコントローラー
◯NOVATION LaunchControl XL
http://www.h-resolution.com/novation/launchcontrolxl.php
これ買いました。
値段も手頃だしエディターソフトでMIDI CC設定を自在に変えられるのがGOOD。
◯AKAI APC 40/APC Mini
http://akai-pro.jp/apc40mkii/
これも使えそうだけどMIDI CCの設定とか出来るのかな?未確認です。
4.接続と設定
まずオクタ側のプロジェクトメニューで、
MIDI CONTROLページのAUDIO CC INのチェックをオンにし、
MIDI CHANNELページでチャンネルを各トラックに割り当てるチャンネルを設定します。
次にMIDIコンのエディタで、
トラックごとのチャンネルとCC番号を割り当てます。
機能別のCC番号はオクタのマニュアル(付録C)に載ってます。
5.マッピングの一例
ボクの場合はDJ的な使い方で設定したいので、
オクタのプロジェクトメニュー、CONTROL→AUDIOページから
「TRACK8をマスターに」「CUE CFGをSTUDIOモードに」設定してます。
その上で、
一列目のツマミ:CC39、エフェクト1パラメーター6
二列目のツマミ:CC45、エフェクト2パラメーター6
三列目のツマミ:CC47、キューレベル
縦フェーダー:CC46、トラックレベル
上の列のボタン:CC112〜119、MIDIトラックMUTEオン/オフ
下の列のボタン:CC49、オーディオトラックMUTEオン/オフ
としてみました。
エフェクトのパラメーター6ツマミは主にDRY/WETバランスやEFECT SENDになっている事が多く、
ディレイやフェイザーをツマミで操作出来るようにしています。
ここでLaunchControlの難点が一つ。
ユーザーマッピングでは下2列のボタンを光らせる事が出来ないようで、
本来ならDJミキサーのようにTRACK CUEを割り当てておきたいんですが、
光らないんじゃ却ってわかりづらいので三列目のツマミでCUEを聴けるようにしました。
DAW以前の時代には常識だったらしいMIDIチャンネルやらMIDI CCの知識も、
自分を含めDAW以降に始めた世代には縁が薄いので理解に時間がかかりましたねw
なんにせよコレでこのタコ野郎の弱点つーか難点を一つクリア。
当面の目標である
「OCTATRACKを中心にしたDJだかライブだかよくわかんないプレイ」実現に一歩近づきました。
次回の記事は、
「iConnectMIDI4+でiPadとDAWと色々連携」か
「OCTATRACKでハードシンセを鳴らす方法」を予定してます。
どっちも試行錯誤中です。。