【小ネタ】きょうのつまみ:Kastam SS-101+ BENIDUB SirenBox

今回ご紹介するのはピュンピュンマシンの愛称でお馴染み「ダブサイレンボックス」。
近年のレゲエDJが使うサンプラーとは訳が違うレッキとしたアナログシンセで御座い。

製造はスペインのレゲエ/ダブ専門機材メーカーBENIDUB。
http://www.benidub.com/
好き者な皆さんなら「ベニダブ」ってプランドネームの響きで欲情できますね。
アルミ製の無骨なエフェクターケースにクラシカルなツマミとトグルSW。
「プー!」とか「ピー!」とか言うだけの楽器と呼ぶには馬鹿馬鹿しい機材である上に、
発売当時の価格が32800円と値段も馬鹿馬鹿しく
所有しているだけで軽べ、いや称賛される阿呆機材です。

そして本物のアナログサイレンと相性完璧の本物のテープエコー。
1978年に「カスタム電子」という日本のメーカーが作ったコンパクトなエフェクターです。
普通のディレイやシュミレーターとの大きな違いは「ディレイ音に甘みがある」事です。
電源を入れると無遠慮にモーターの駆動音が聴こえたりホワイトノイズもかなり強いんですけど、
テープを通した音の自己主張の強さに病み付きになります。

ピュンピュンマシンの醍醐味は名前からもすぐ連想できる馬鹿っぽさ。
どんなにシリアスな曲でもブーって鳴らした途端にアタマが弱そうに聴こえるから素敵です。

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