OCTATRACK Tips8 「OCTAと相性のいい外部音源」

せっかく8トラックのシーケンサーがあるんですから色々と鳴らしてみたいですよね。
MIDI INとAUDIO OUTさえついていれば何でも繋ぐ事は出来ますが、
OCTAのコンセプトや利用する状況を考えると、けっこう絞られてきます。

◯OCTAと組み合わせる上で考慮したいポイント

・同じELEKTRONのAnalogFourやMONOMACHINEを基準にして考える。
同じメーカーですから操作感も同じだし安心して使えます。
けどこれらより軽くコンパクト、又は安く購入出来る機材は色々あります。

・細い音でも小さい音量でも大丈夫
通常ならOCTAのオーディオトラックの一つをTHRUマシン(外部入力)にしますんで、
かなりの幅でゲイン調整もできますし、
外部音源に対してけっこう強力なエフェクトをかけられます。
コンプやEQ、ディストーション、フィルターなどでメチャクチャにしてやりましょう。

更にトラック8をマスターに設定してコンプレッサーをかけてしまえば、
他トラックとの違和感も無くなります。

・マルチティンバー音源がいいよ
1台で複数のチャンネルを受けて別々の音を鳴らせるマルチティンバー対応機種がベター。
やはり8トラックのシーケンサーを駆使して多彩な表現力を手に入れたいですよね。
多機能なVAシンセも中古でなら入手し易いし、DAW時代以前のPCMラック音源もアリ。

・操作性が悪くてもOCTA側でカバー
OCTAのMIDIトラックには6個のツマミからMIDI CCを送る機能があります。
一つのトラックに対して10のパラメーターをOCTA側で自由に設定できるんですよ。
なのでツマミの少ない機種でもプレイ中に音源本体を触る事なく音色を変える事が可能。
もちろんパラメーターロックも適用できまずぜ。

◯OCTAにおすすめ外部音源レビュー

・Waldorf Blofeld
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http://www.waldorf-music.info/en/blofeld-overview

16チャンネルの設定が出来る「マルチモード」が有能なウェーブテーブル/VAシンセ。
フィルターも色々選べる上に2段がけが可能でスムースなものから過激な効きのものまで選べます。
オプションでPCM音源も搭載出来るので至れり尽くせり。
中でも気に入ってるのがフィルターやエンベローブの表示がグラフィカルで分かりやすい事。

マルチモードで1-8までの音色を演奏し、
Crtlツマミで各音色のミキサーを制御する事も可能。

新品で5万円台/中古でも3万円台から購入可能と、この性能を考えるとスゲェお買い得マシン。
実は改造に失敗してブッ壊しちゃいましたwまた欲しいな。。

・DaveSmith TETRA
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http://www.davesmithinstruments.com/product/tetra/

Blofeldの代わりに購入しました。
アナログ4ポリorモノシンセx4、シーケンサー付きと、
スペック上ではAnalogFourとよく似ているマシンですね。
しかし出音はコチラの方が強くて太くて「分かりやすい」音が出ます。
本体での操作はしづらいけど、音の扱い易さはピカイチです。

主観的な印象ではありますが、
同じアナログシンセでもA4のキッチリした(デジタルライクな?)音と、
対極にあるMOOGのズ太い音、TETRAはその中間をいってるように思えますね。
そこそこに自己主張しつつ他の音とも馴染みやすいので、
OCTAで扱うにはジャストな選択。

お試し動画を上げてるので参考にしてみて下さい。

パラアウトも可能なのでOCTAの4つのINPUTにそれぞれ挿して
濃厚な演奏も出来そうです。
英語の読める方なら海外から購入した方がずっと安く手に入ります。
自分も500ドルで購入したんですが英文マニュアルが読めずに四苦八苦。
未だパッチの登録の仕方すらわかりませんw

・Virus TI SNOW/NordRack2
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TETRAとの比較対象として触らせて貰ったんですが、
トランス/プログレッシブハウスの名機と言われるだけあってか、
スゲェ主張の強い音がします。どちらも音創り上級者向けかなぁ?

・Roland SonicCell
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RolandのデスクトップタイプPCM音源。
これも良さげだったんですがヤフオクで落札出来ませんでしたw
動画などの印象ではピアノ/エレピ等の音色が豊富で、
エクスパンションボードで音源を追加できるのが面白そうですね。


・番外編(?)volca sample

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シンセサイザーではありませんが、OCTAの8トラックじゃ足りない!って方には
追加トラック的な意味合いでvolca sampleを選ぶのもアリかも。
これでワンショットサンプルを10種類増やせます。
ポン出し機にも向いてるので、チョップした声ネタやSEとか入れとくと面白いかと。
エフェクトはリバーブとアイソレーターが装備されています。
OCTAのTHRUマシンでディレイを当てればレゲエ/ダブ的なプレイが出来そうです。

音量が小さいのでOCTA側で底上げしてやらなくちゃいけませんが、
音質的にはローファイでパンチのある音です。

◯まとめ
OCTAが只のサンプラーで終わらないのはこの8トラシーケンスの賜物ですよね。
ミキサー/エフェクト機能も加えてマシンライブの中核機材として最強のマシンです。
3年目にしてようやく全貌が見えてきました(見えただけで使えるとは言えないw)。

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