TASCAM US20x20レビュー

DTM始めた頃からオーディオインターフェイス選びはかなり迷走していまして、
5,6機種は買っているけど満足の行くものはありませんでした。
Roland SuperUAは「50%の確率で認識しない」AVID Mboxは「100%認識しない」など、
かなりアタマにくる不具合(当然メーカーは「相性ガー」と言って逃げる)で売り飛ばしました。

結局のところPCDJを始めた頃に購入したNI KOMPLETE AUDIO6をずっと使っています。
だいぶ古い機種だし音はそれほど良くない(とはいえ悪くもない)けど安定度は抜群です。

今回は増え続けるシンセの音を扱いたいって事で、
ラックマウント型8ch以上の多入力タイプの物を探していました。
いっその事MTRでもいいかな?専用機なら安心じゃね?
と思ってヤフオクで15年前のMTRを買ってみたけど使い物にならない。
AD/DAコンバータが酷い。MacBookAirのマイク入力の方が幾らかマシ
当たり前だけど「デジタル機材は新しい方がエラい」というのを身体で勉強しました。

さて話をオーディオインターフェイスに戻して「5.6万円くらいで8ch入力ある現行機種」をピックアップ。
渋谷の楽器屋さんで話を聞きながらメーカーごとの録音ファイルを試聴させてもらいました。

◯候補に挙げた機種

・Foucuslite 18i20
http://www.h-resolution.com/focusrite/scarlett18i20.php
赤いヤツ。デザインは凄くいいですね。
太くこもったアナログライクな音。
本来そういう音の方が好みなんだけど、
Mackieのミキサーやコンプレッサーで作れる音なんで今回はパス。

・Roland OCTACAPTURE
http://www.roland.co.jp/products/ua-1010/
フォーカスライトと同じアナログ志向の音なんだけど、
コッチの方が解像度が高いってさ。
でもSuperUAで痛い目に遭ったので今回はパス。

・Presonus 1818VSL
http://www.mi7.co.jp/products/presonus/audiobox1818vsl/
上二つと違って中高域重視のキラキラ系だそうです。
StudioOne使ってるしいいかな、と思えるけどあの青がダサい。萎える。

・ZOOM TAC-8
https://www.zoom.co.jp/ja/products/audio-converter/tac-8-thunderbolt-audio-converter
Thunderbolt接続ってスゲー!これで5万円!?ちょっと試してみよかな!
と思ったけど、自分の環境では端子が空いてないのでクソ高いハブが必要。
なのでパス。

・ZOOM R24
https://www.zoom.co.jp/ja/products/multi-track-recorder/r24-recorder-interface-controller-sampler
本来はMTRだけどオーディオI/Fとしても利用可能。
コンセプトは素晴らしいんだけど、いかんせん安過ぎて信用できない。
あんまり安いモデルはAD/DAコンバーターのコストをケチってるので要注意です。

・TASCAM US20x20
https://tascam.jp/jp/product/us-20×20/top
「最も色気の無いオーディオ機材メーカー」だと思ってるTASCAM。
そのぶんコスパ最強クソ真面目で安心安全なイメージですよね。
ここのUH-7000ていう2in2outのピュアオーディオ向けI/Fが凄く評判が良く、
それと同じプリアンプを使ってるらしいです。
AD/DAコンバータはRMEのなんちゃらかんちゃらと同じ物らしいです。

そしてUSB3.0対応。WinでもMacでもiOSでも最新OSならOK。

コイツに決めました!

◯気に入った機能

・USB3.0接続
発売当初はWIN10のみUSB3.0に対応だったのですが、最近MacOSにも対応。
メーカー曰く「2.0でも3.0でもスペック変わらないけど3.0の方が安定するよ」との事

・ミキサー機能
スタンドアロンのミキサーとしても使えます。

・iOSもつながるよ
USB-Lightningアダプタは必要だけどiOSが繋がるのも有難い。
US20x20をミキサーとして使った時に簡易レコーダーとして機能しますよね。

◯比べてみよう!

比較対象は手元にあるKOMPLETE AUDIO 6。
US20x20のDSP機能は使っておらず純粋なI/F部分のみで比較しています。
スピーカーはYAMAHA MSP3、ヘッドフォンはオーテクM50とKRK7200。

・再生
StudioOne、TRAKTOR、iTunes、YouTubeで聴き比べてみました。
US20x20はフラットで面白みが無い、KA6は低音強めでパンチあり。
記憶ではSuperUAがずっと綺麗な音をしていましたね。

・録音
ソースはvolca beats。
StudioOneで32bit/96MHzにて録音。
両方とも0dbに近くなるようにゲインを設定しました。
ゲイン調整をする段階でKA6よりUS20x20の方が明らかに音割れしにくい。

・結論
再生時の低音にパンチのあるKA6はリスニングやDJ用途にGOOD。
制作時の再生や録音なら断然US20x20。

◯まとめ

TASCAMブランドは良コスパ質実剛健。
これよりイイI/Fは沢山あるだろうけれど、値段とのバランス考えたらホントお買い得です。

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